学生時代、ろこぶには「親友」と思える人がいませんでした。
「自分が親友と思っても、相手は思ってくれなかったらどうしよう」と、無駄なことを考えていたからです。
今ならば思います。親友も友達も押し付けるものではない。
自分が大好きだと思える人がいたら、その心のままに相手と接すればよかったと。
無駄に一線を引いてしまう性格は大人になって、就職し、10年以上たった今でも変わらず、
つまりろこぶはいまだにボッチ民です、ほんとうに悲しいです。
そんなボッチなろこぶでも楽しめる、胸を張って趣味と言えるもの。それが読書になります、ありがとうございます。
こんにちは、読書を思い知れ!ろこぶです。
読書って楽しいですよね。
前回お伝えしたとおり、今日は「祭火小夜の再会」について書いていきたいと思っております。
「祭火小夜の再会」は、前回のブログでご紹介させていただきました秋竹サラダさん著の「祭火小夜の後悔」に続く小夜ちゃんシリーズ(ろこぶの勝手な呼び名)第二弾。第二弾は文庫書き下ろしとなっておりまして2020年7月に発売となりました。割と最近ですね!
またろこぶの下手な写真を貼っておきますね。本当に見にくい。すみません。
しかしそれを補って余りあるよね。トニカクカワイイ。
表紙は前作に引き続き(多分)祭火小夜ちゃん。
今回、「祭火小夜の再会」では、彼女の中学時代のお話なども書かれていきます。
「後悔」も「再会」もそうなのですが、ヒロインの祭火小夜視点で書かれる話は殆どありません。
悩み事を抱える、怪異に怯える登場人物の視点で話がすすみます。
別の人の視点から書かれることにより、さりげない祭火小夜の気遣いや、表情の変化、思いやりなどを身近に感じることが出来るんですよね。
自分が彼女と出会ったとしたら。
誰に相談していいかわからない、そもそも「悩みなのかもわからない」。
そんな心細い気持ちでいる時に、彼女が優しく話しかけてくれたら。
そんな想像をしながら読めるお話になっています。
さて、内容ですが、今回も前回に引き続き4話からなる短編集。
1つ1つの話に区切りはありますが最後まで読むとまた最初から読み直したくなる。
この作者さんは本当に書き方がうまいな、と思います。
第一話 証
第二話 黒い種
第三話 身代わり
第四話 レプリカ
全部で280ページほど。ジャンルとしてはホラーなのですが、「いわゆるホラー」が苦手なろこぶでも臆することなく読むことができます。年齢も関係なく読めると思いますよ。
ちなみに、ろこぶの苦手なジャンルは「ホラー」と「恋愛」です。小説も漫画も、全く読まないとは言いませんがなかなか踏み出せないジャンルです。
ていうか女性は恋愛小説が好きな方も多いと思うのですが、ろこぶは昔からなかなか読むことが出来ません。これって…ボッチだから…?嫉妬なの…?(辛い)
好きなジャンルはミステリ。SFや冒険ものもいいですね。現実から目をそらしがちです。
話は戻って「祭火小夜の再会」です。
ネタバレはしないので気になる方は読んでみてほしいんですが、正直、正直ね。
「祭火小夜の後悔」がすごく良かったこともあって
今作にはそこまで期待していませんでした。
まず、タイトル。「祭火小夜の後悔」にくらべて、「祭火小夜の再会」。ちょっとインパクト薄いかな?みたいな。。。
「後悔」が、字のごとく後からじわじわと心を侵食し、どんなときでもほんの一点だけ、心にシミを作って気になってしまうようなものだとしたら
「再会」は、なんていうか、光。ホラーっぽさも薄い気がするし、良くも悪くも無難かな、と思っていたんです。しかし。
「祭火小夜の再会」読み終わったろこぶ、号泣。
これはだめ。泣ける。ずるいよ…!!!!
ボッチのろこぶですら、「友達っていいな」って。「再会」したいなって。思わされてしまいました。
怖さ的には、前回よりも今回のほうが怖かったかもしれない。自分の身に起こったら、と考えると今回の話は…怖いし、切ない。それでも救いがあったんだな、っていうことが後からわかる構造になっていると思います。
結末はとても辛いものでしたが、希望は巡るはず。
祭火小夜。彼女の正義と、人間らしいワガママ、そして優しさと懐の深さが感じられる一冊でした。
期待してないとか言って本当に申し訳ありません。。。。
かわいいだけじゃない。切ないだけじゃない。
次作があるのかどうかわかりませんが、楽しみに待ってみようと思います。
そして、「祭火小夜の再会」のお供におすすめなのは
みんな大好き、meijiの「galbo」!
紙媒体の本を読むときは特に、手が汚れたくないから、ひと粒ずつひょいひょい口に放り込めるこの手のお菓子はおあつらえ向きだと思っています。
今回は少し切なさや悲しさが強いお話が多かったので、心に糖分をあげたくて甘いお菓子をお供にしました。
このgalboはたっぷりはいっていて、チャックで封を出来るので、食べたい分だけ食べて残りをとっておけるのも魅力。
ろこぶは甘いものが大好きなので一度あけたら残ることありません。チャックを付けてくれているのに申し訳ありません。
「チョコぎゅっと、気持ちグーっと!」のキャッチフレーズが気になりますね。
次は何を読もうかな、と本棚を眺めるのも、「この本を読もう、何を飲もうかな」と考えるのも、読書の醍醐味です。
準備から片づけ、そしていまブログを書いている時間もろこぶにとっては読書の一環で、インプットもアウトプットもさせてくれる大切な時間となっています。
次回は漫画についても、少し書いてみたいなと思っています。
ろこぶの住む地域は本日少し雨が降って涼しい風が吹いていますが、明日からはまた暑くなるとのことで扇風機休む暇がありません。壊れそう。
みなさま熱射病やエアコン等での冷えで体調崩されませんよう。それでは良い一日を。
コメント